- 松ならび穴へ餅ひき子のひ哉
- 正月の礼者とながむいぬの年
- 霞さへまだらにたつやとらの年
- 初とらの泥障で参れ鞍馬寺
- 鳳凰も出でよのどけきとりの年
- 野寺あれて跡にやはゆる仏の座
- かははがれからきめやみる山椒の木
- 信あれば是も飛梅の奇特かな
- 紅梅やかの銀公がからごろも
- 花よりも団子やありて帰雁
- ねふらせて養ひ立よ花の雨
- しほるるは何かあんずの花の色
- つくつくし売るやはかまの町くだり
- ゆきつくす江南の春の光哉
- 霞さへまだらに立つやとらの年
- つまんとや人来人くる鶯菜
- かははがれからきやめみる山椒の木
- 暑き夜の星ハあせほかあまの原
- 正月の礼者とがむないぬの年
松永貞徳 プロフィール
松永 貞徳(まつなが ていとく、元亀2年(1571年) - 承応2年11月15日(1654年1月3日))