ひよう・費用【超初心者向け俳句百科ハイクロペディア/蜂谷一人】




俳句は安上がりな文芸です。紙と鉛筆さえあればOK。実質経費百円。これで生涯楽しめるのですからコストパフォーマンスは最高です。しかし、結社に入ったり句集を出したりすると話は別。結社の会費は毎月1000円から2000円程度。句会に出ると一回につき2000円から3000円かかります。句集は装幀にもよりますが、平均百万円以上。部数は通常千部以内で、この数が増減しても経費にはあまり影響しません。本の制作費は、多くが編集者や装幀者の人件費で、紙の値段は僅かなものだからです。私家版ですと、本屋さんで売ることは少なく俳人や知人に贈呈することになります。ただし、最近はパソコンで作る句集や、フォーマットの決まった廉価版もあり、その場合は数万円から。こちらなら心置きなく差し上げられます。

 

プロフィール
蜂谷一人
1954年岡山市生まれ。俳人、画人、TVプロデューサー。「いつき組」「街」「玉藻」所属。第三十一回俳壇賞受賞。句集に「プラネタリウムの夜」「青でなくブルー」

公式サイト:http://miruhaiku.com/top.html






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