一句の中に季語を二つ以上使うことを季重なりといい、避けるべきとされています。狙いが分散し一句の中心が曖昧になってしまうからです。しかし季重なりでも、季語の主従がはっきりとしていて主の季語がきちんと働いていれば構わないとされています。そうは言っても季語が三つ以上となると論外。そういうと必ず 目には青葉山ほととぎす初鰹...
超初心者向け俳句百科ハイクロペディア
超初心者向け俳句百科ハイクロペディアの記事一覧
銀杏が道に散り敷けば「銀杏の絨毯」。 テレビや新聞でよく見る表現ですが、俳句では使わないほうがよいでしょう。こうした慣用句はあなたが作った言葉ではなくオリジナリティがないからです。 俳句はわずか十七音。季語と切字で五音取られると十二音しか残りません。その十二音にオリジナリティを詰め込むのが俳句。そこに慣用句を入れると、...
鑑賞で心がけるべきことは「丁寧」です。 丁寧とは、句の一文字一文字を厳密に読み解いてゆくことです。たとえば「てにをは」。 「○○に」と書いてあるが厳密には「○○へ」とすべきではないか、などと丁寧に読んであげます。助詞の「に」は場所、「へ」は方向ですから意味が随分違います。 しかし多くの初心者の方はごっちゃにしています。...
句会や吟行には幹事が必要です。 句会の会場の予約や用紙の用意。吟行の行き先や集合場所、時間を決めるのは幹事の仕事です。吟行とは俳句をつくるため景色のよいところや名所旧跡などに出かけること。どこに行ってもいいのですが、何故か幹事は神社仏閣が大好きで大抵そういう場所が選ばれます。 そうすると、場所が古臭いから月並みな句しか...
俳句は五七五。はじめの五文字を上五。真ん中を中七。最後を下五と呼びます。 突然ですが今、あなたは仕事を終え家路に着きました。ふと見ると新しく出来たラーメン屋さんがあります。美味しそうなので、ふらふらと吸い込まれます。メニューをじっくりと検討し、500mlの生ビール中ジョッキと一皿七個の餃子、それに五百円のラーメンを注文...
仮名遣いには現代仮名遣い、通称現かなと歴史的仮名遣い、通称旧かなの二種類があります。現かなは戦後普及した仮名遣いで、今日私たちが一般的に使っているもの。新聞や雑誌、教科書もこの仮名遣いで書かれています。一方旧かなは戦前に用いられていた仮名遣いで、例えば漱石を原文で読むとこれが用いられています。どちらを使うのもあなたの自...
俳句には切字があり、多くの初心者を悩ませています。これがあるからこそ、たった十七音で森羅万象を表現出来る魔法の杖のようなもの。でも魔法とおなじで使いこなすには修行が必要です。「や」「かな」「けり」の三つが代表的なものですが、ハイクロペディアは五十音順なのでまず「かな」から始めましょう。 「かな」は最もゴージャスな切字。...
高濱虚子は俳句の理念を花鳥諷詠、その方法論を客観写生という言葉で表しました。これが難しい。いえいえ、言葉としては難しくないのですが意味しているところが難しい。なんというか「Don’t think!Feel!」と言われているような感じ。これってブルース・リーの「燃えよドラゴン」の名台詞ですよね。何か凄いことを言われている...
外来語を使うとハードルが上がります。つまり句会で高得点を得るのが難しくなります。俳句は日本の文芸ですから、外来語はうまく馴染ないという意見の方がいらっしゃるのです。 なるほど一理ありそうです。しかもコンビニエンス・ストアをコンビニ。スマートフォンをスマホと略すなど論外とか。 ところがそういう方でもデパート、テレビなどの...
俳句は十七文字の芸術とよく言われますが、誤りです。正しくは十七文字ではなく十七音。和歌が三十一文字(みそひともじ)と呼ばれることから生じた誤用でしょう。 じゃんけんで子どもたちが遊んでいます。グーはグリコ。チョキはチョコレート。パーで勝てばパイナップル。音数だけ歩を進めます。私もよくやりました。グリコは3音でいいとし...
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