
女人咳きわれ咳つれてゆかりなし
心中に師なく弟子なくかすみけり
早乙女や茅花のわたをふきもどる
死にたれば人来て大根煮きはじむ
夜の霜いくとせ蕎麦をすすらざる
路地の露滂沱たる日も仕事なし
蛇の衣水美しく流れよと
雁わたり幽霊の絵を掛けながす
無職日々枯園に美術館ありき
河べりに自転車の空北斎忌
冬の槇音楽ひつかかりたゆたふ
仏手柑放てる天つひかり盈つ
女人咳きわれ咳つれてゆかりなし
心中に師なく弟子なくかすみけり
早乙女や茅花のわたをふきもどる
死にたれば人来て大根煮きはじむ
夜の霜いくとせ蕎麦をすすらざる
路地の露滂沱たる日も仕事なし
蛇の衣水美しく流れよと
雁わたり幽霊の絵を掛けながす
無職日々枯園に美術館ありき
河べりに自転車の空北斎忌
冬の槇音楽ひつかかりたゆたふ
仏手柑放てる天つひかり盈つ