冬の有名俳句の一覧




俳句は日本人に古くから親しまれてきており、 短いというメリットがあるため、現在では世界中の人が詠んでいます。

ここでは、冬の季語と冬に詠まれた有名な俳句についてご紹介します。

目次

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冬の季語とは?

冬の植物の季語としては、枯れ草、落ち葉などがあります。

昔にはなかった冬の季語としては、アイスホッケー、スキー、クリスマス、スケート、セーター、ストーブ、電気毛布、着ぶくれ、マスク、ボジョレー・ヌーヴォーなどがあります。

また、冬ならではの季語としては、オーソドックスな氷や雪など以外に、玉子酒、牡蠣などがあります。

冬に詠まれた有名な俳句とは?

ここでは、冬に詠まれた有名な俳句についてご紹介します。

「初時雨 猿も小蓑を 欲しげなり」

この俳句は、松尾芭蕉が詠んだもので、初時雨が季語です。

内容としては、「旅の途中の山の中で、初めてのその年の時雨が降ってきました。興趣のあることだと、雨宿りをしばらくしていれば、猿も近くの樹の上で雨を寒そうに見て、小さい蓑を欲しそうにしていました。」ということです。

「いざ子ども はしりありかん 玉露」

この俳句は、松尾芭蕉が詠んだもので、玉露が季語です。

内容としては、「子どもたちよ、さあ、走り回ろう、あられが降ってきました。」ということです。

「旅に病んで 夢は枯れ野を かけめぐる」

この俳句は、松尾芭蕉が詠んだもので、枯れ野が季語です。

内容としては、「旅の途中で、病に倒れて床につくようになりましたが、うとうととしながら見る夢は、こちらの枯れ野、あちらの枯れ野と駆け巡るようなものでした。」ということです。

「塩鯛の 歯ぐきも寒し 魚の店」

この俳句は、松尾芭蕉が詠んだもので、寒しが季語です。

内容としては、「しけや厳しい寒さのために、生きのいい魚は魚屋の店頭には全く見当たりません。塩引きの歯ぐきをむき出した鯛がわずかに店頭に並べられているのみで、いかにも寒々とした感じです。」ということです。

「斧入れて 香におどろくや 冬木立」

この俳句は、与謝蕪村が詠んだもので、冬木立が季語です。

内容としては、「葉をすっかりふるい落とした冬木に斧を打ち込めば、切り口から新鮮な木の香りがぷうんと鼻をついてきました。生気がこれほど冬木の中に秘められていようとは驚きました。」ということです。

「蕭条として 石に日の入る 枯れ野かな」

この俳句は、与謝蕪村が詠んだもので、枯れ野が季語です。

内容としては、「目の前の原野一面は、冬枯れて荒涼として物寂しい様子です。夕日がこの枯れ野を染めながら落ちていきますが、あちらこちらにある石のみがくっきりと見えています。」ということです。

なお、 蕭条というのは、ひっそりとして物寂しい様子です。

「化けさうな 傘さす寺の 時雨かな」

この俳句は、与謝蕪村が詠んだもので、時雨が季語です。

内容としては、「時雨が降ってきて、お寺で貸してくれた傘は、古いものでさしても濡れてしまいそうでした。」ということです。

「寒月や 門なき寺の 天高し」

この俳句は、与謝蕪村が詠んだもので、寒月が季語です。

内容としては、「寒い月が冴える夜、澄み切った空が門のないお寺の上には広がっています。」ということです。

「づぶ濡れの 大名を見る 炬燵かな」

この俳句は、小林一茶が詠んだもので、炬燵が季語です。

内容としては、「寒い冬の一日、炬燵でくつろいでいれば、大名行列の先触れの声が聞こえてきました。障子の隙間から覗けば、冷たい雨に打たれてせっかくの大名行列も気勢が上がらなく、気の毒です。」ということです。

「これがまあ ついの栖か 雪五尺」

この俳句は、小林一茶が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては、「五尺も雪が積もったこの山深い家が、最後に自分の身が落ち着ける住み家になのでしょうか。」ということです。

「ともかくも あなた任せの としの暮」

この俳句は、小林一茶が詠んだもので、年の暮れが季語です。

内容としては、「阿弥陀様のはからいにとにかく任せて、年の暮れを迎えましょう。」ということです。

「むまさうな 雪がふうはり ふはりかな」

この俳句は、小林一茶が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては、「ふわりふわり、美味しそうな雪が降ってきます。」ということです。

「大晦日 定めなき世の さだめかな」

この俳句は、井原西鶴が詠んだもので、大晦日が季語です。

内容としては、「今日は大晦日です。世の中はどのようなことが起きるか決まっていませんが、一年の終わりの大晦日は、きちんと決まりどおりに来ました。」ということです。

「盗人に 鐘つく寺や 冬木立」

この俳句は、炭大祇が詠んだもので、冬木立が季語です。

内容としては、「冬木立に囲まれたお寺から、盗難を知らせる鐘が響いています。」ということです。

「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」

この俳句は、正岡子規が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては、「ふと病床で気が付くと、何回も、何回も雪がどのくらい積もっているか、聞いていました。」ということです。

「遠山に 日の当たりたる 枯野かな」

この俳句は、高浜虚子が詠んだもので、枯野が季語です。

内容としては、「枯れ野に立って、遠くの山をふと見ると、静かな冬のたたずまいの中にも日が当たっています。」ということです。

「流れ行く 大根の葉の 早さかな」

この俳句は、高浜虚子が詠んだもので、大根が季語です。

内容としては、「大根を誰かが洗ったのでしょうか。川面を見ると、大根の葉が上流から流れてきて、目の前をあっという間に通り過ぎていきました。」ということです。

「どっぷりと 後暮れゐし 焚火かな」

この俳句は、松本たかしが詠んだもので、焚火が季語です。

内容としては、「焚火をしながら、炎の明るさ、温かさに気を取られていましたが、後から振り返れば、日がすっかり暮れて真っ暗になっていました。」ということです。

「冬蜂の 死にどころなく 歩きけり」

この俳句は、村上鬼城が詠んだもので、冬蜂が季語です。

内容としては、「冬の日に、よろよろと一匹の蜂が歩き回っています。こうして飛ぶこともなく、目の前を歩いている様子は、まるで死ぬところもなく、うろついているようです。」ということです。

「海に出て 木枯帰る ところなし」

この俳句は、山口誓子が詠んだもので、木枯が季語です。

内容としては、「冷たい木枯らしが、野を越え、山を越え、街を越えて、吹き渡っています。この木枯らしは、広い海に出て行って、二度とそのまま帰るところはありません。」ということです。

「学問の さびしさに堪え 炭をつぐ」

この俳句は、山口誓子が詠んだもので、炭が季語です。

内容としては、「学問は、一人で向き合うもので、自分との戦いです。この寂しさに耐えて、黙々と炭を火鉢に入れます。」ということです。

「いくたびも 雪の深さを たずねけり」

この俳句は正岡子規が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては「かぜを引いて布団で寝ているときに、雪がどの程度積もっているか何回も聞いてしまった」ということで、かぜを引いたために雪が降ったのに外出できないときの気持ちを表現した俳句で非常に共感できるでしょう。

「うまそうな 雪がふうわり ふわりかな」

この俳句は小林一茶が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては「ふわふわで白い美味しそうな雪がふうわりふわりと降っている」ということで、ふわふわな雪は美味しいでしょう。

「せきの子の なぞなぞあそび きりもなや」

この俳句は中村汀女が詠んだもので、咳が季語です。

内容としては「かぜを子どもが引いて、咳を布団の中でしているが、なぞなぞ遊びをせがまれてきりがない」ということで、病気になったときは遊べないため非常に暇で仕方ないでしょう。

何時間なぞなぞ遊びが続いたか気になるでしょう。

「凩や 海に夕日を 吹き落す」

この俳句は夏目漱石が詠んだもので、こがらしが季語です。

内容としては「葉っぱなどどのようなものでも吹き飛ばすこがらしは、夕日を吹き落としている」ということで、風の力が強い冷たいこがらしが夕方に吹いて、夕日をまるで落としているように感じたのでしょう。

「とつぷりと 後くれいし たきびかな」

この俳句は松本たかしが詠んだもので、たきびが季語です。

内容としては「たきびの明るさやあったかさに見とれていると、後ろを振り返ると日がもう暮れていて景色が真っ暗になった」ということで、暖かいたきびは安心感があり、いつまでも見ていたくなるでしょう。

「いざ子ども はしりありかん たまあられ」

この俳句は松尾芭蕉が詠んだもので、たまあられが季語です。

なお、たまあられというのは、雲中の水分が小粒状の白色の氷になって降るものです。

内容としては「子どもたちよ、あられが降ってきたので走り回ろう」ということで、冬の寒さなどは吹き飛ばすほど子どもたちには走って欲しいでしょう。

「化けさ(そ)うな かさかす寺の しぐれかな」

この俳句は与謝蕪村が詠んだもので、しぐれが季語です。

なお、秋の終わりから冬の初め頃に降ったり止んだりする小雨が、しぐれです。

内容としては「しぐれが降ってきて、雨宿りをした寺で借りた傘は、古い傘でさしても濡れてしまいそうなくらいであった 」ということで、しぐれは急に降ったり止んだりするため非常にびっくりするでしょう。

「大晦日 定めなき世の さだめかな」

この俳句は井原西鶴が詠んだもので、大晦日が季語です。

内容としては「今日は大晦日で、どのようなことが起きるかわからない世の中であるが、一年の終わりの大晦日はきちんと決まり通り来た」ということで、どんどん世の中は進んでおりどのようなことが起きるかわからない中でも、大晦日のみは毎年きちんと来るでしょう。

「スケートの ひもむすぶ間も はやりつつ」

この俳句は山口誓子が詠んだもので、スケートが季語です。

内容としては「スケート靴の紐をスケートの準備として結んでいる間も、胸は滑っているかのようにわくわくしている」ということです。

「ともかくも あなた任せの としの暮」

この俳句は小林一茶が詠んだもので、年の暮が季語です。

内容としては「あみだ様のはからいにとにかく任せて年の暮れを迎えましょう」ということで、一年の終わりは忙しくなるためあれこれ考えないで、まったり仏様の考え通りに過ごすことも大切でしょう。

「行燈に 薬鑵釣りたる 霜夜哉」

この俳句は加藤暁台が詠んだもので、霜夜が季語です。

内容としては「行燈に薬鑵を釣るしている。霜が降る寒い霜夜だなあ」ということで、独特の雰囲気を行灯という言葉の響きが醸し出しています。

「いくたびも 雪の深さを たずねけり」

この俳句は正岡子規が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては「何度も積もっている雪の深さを聞いたなあ」ということで、子規が病床で詠んだ俳句といわれており、非常に切ないものが感じられるでしょう。

「いざ行かん 雪見にころぶ 所まで」

この俳句は松尾芭蕉が詠んだもので、雪見が季語です。

内容としては「さあ転ぶところまで雪を見に行こう」ということで、浮き立つような松尾芭蕉の気持が感じられる俳句でしょう。

「うまさうな 雪がふうはり ふわりかな」

この俳句は小林一茶が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては「ふうわりふわりとうまそうな雪が舞っている」ということで、うまそうなという表現がいかにも小林一茶らしいでしょう。

「帰り咲く 八重の桜や 法隆寺」

この俳句は正岡子規が詠んだもので、帰り咲くが季語です。

内容としては「法隆寺の八重の桜が帰り咲く」ということで、この俳句は秀逸なものです。

「寒月や 門なき寺の 天高し」

この俳句は与謝蕪村が詠んだもので、寒月が季語です。

内容としては、「門が無い寺の空が高い」ということで、寒月はやはり冬の俳句にしっくりきます。

「木の影や 我影動く 冬の月」

この俳句は正岡子規が詠んだもので、冬の月が季語です。

内容としては「木の影と私の影が動いて、見上げると冬の月」ということで、冬の寒さと月の冷たさがシンクロしています。

「草枯れて 狐の飛脚 通りけり」

この俳句は与謝蕪村が詠んだもので、草枯れが季語です。

内容としては「草が枯れる季節になって、飛脚のように狐が通っていく」ということで、狐の飛脚の表現がイメージに残るでしょう。

「極月や 雪山星を いただきて」

この俳句は飯田蛇笏が詠んだもので、12月の意味の極月が季語です。

内容としては「雪山が星を頭にのせて極月が出ているなあ」ということで、黒い夜の空に美しい月、星空と雪山の美しいコントラストがイメージできるでしょう。

「これがまあ 終のすみかか 雪五尺」

この俳句は 小林一茶が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては「これがまあ、最期の家となるのか、雪が五尺も積もっている」ということで、寂しさが感じられます。

「寒けれど 富士見る旅は 羨まし」

この俳句は正岡子規が詠んだもので、寒けれどが季語です。

内容としては「寒いが、富士山を見る旅をする人は羨ましい」ということで、正岡子規が寝坊して松山に行く夏目漱石を見送るために行けなかった言い訳の俳句といわれています。

「さらさらと 竹に音あり 夜の雪」

この俳句は正岡子規が詠んだもので、雪が季語です。

内容としては「夜の雪がさらさらと竹に当たる音がする」ということで、雪の降る様子もさらさらとの表現でイメージできるでしょう。

「しんしんと 寒さがたのし 歩みゆく」

この俳句は星野立子が詠んだもので、寒さが季語です。

内容としては「私は歩いてゆくが、しんしんとした寒さが楽しい」ということで、寒さを楽しいとしたことが共感できるでしょう。

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