『季題』とは、1903年に新声会の森無黄が、初めて使用した俳句用語です。かつては『季・季節』または、『四季の詞(ことば)』や『季の題』といった、様々な言い方がなされていたといいます。
森無黄の後、俳人・正岡子規は、俳句の近代化を推し進め、季語によって四季のいずれかが主題の歌であると強く認識されることが重要だということを著書『俳諧大要』で強く訴えました。
その思想を継いだ形の俳人である高浜虚子が、花鳥諷詠を説きました。
花鳥諷詠とは、俳句の一大テーマは、四季を映した自然や生活などであるべきだという考えです。つまり、俳人・正岡子規も同じく俳人の高浜虚子も、無季俳句には厳しい評を贈ったといえるでしょう。