季語という用語は、1908年に、大須賀乙字によって初めて使用されたといいます。
特定の季節を表すとあらかじめ解っている数多のキーワードを季語といいます。
俳諧の連歌や俳句においてよく用いられ、特に俳句では原則的に使用されることが決まっているほど、重要視されます。
なぜかというと、連歌などは、読み手が転々とするにも拘(かか)わらず、前の句などからテーマを絞って、次々と皆で発想して読み継いでいかなくてはいけない形式だったので、連想の範囲を定める必要等があったのです。
鎌倉時代頃に本格的に隆盛した連歌ですが、最初の575にあたる発句は、折々の季節にあった詞が入るようにといった工夫がされていました。
そのため、『連理秘抄』(著者・二条良基)や『連歌至宝抄』(著者・里村紹巴)など季語を集めた書物も誕生しました。
近現代では歳時記に多く集められ、生活を題材にした季語も沢山載っているので、俳句作りに役立つこと請け合いです。